死神の涙
彼の涙はとてもきれいだと思う。
まだ見たことはないけれど。
「ホッチ」
「……何の用だ」
「いやまあ特に用はないけど」
「では帰れ」
「うんだから一緒に帰ろうと思って」
「……」
「“お仕事”終わったんでしょ?」
手のひらの中の小さな塊。
そのちっぽけな魂の為に彼は泣く。
きっと。
誰もいないところで。
「まだ6歳だった」
「うんだから今度はきっと長生きできるよ」
だってホッチが迎えに行ったんだもんねぇ。
正直羨ましいと思うけどまあ僕は人間じゃなくて、死ぬってこともないからホッチが僕を迎えにきてくれることはないんだよね永遠に。
逆に僕がホッチの“最期”を看取りそうで嫌だよねぇっていうか向いてないんじゃないかと思うんだ、死神。
「それは、」
「はーい眉間に皺がよってますよー“この子”怖がってるよーほら笑ってー」
「……」
「ねえホッチ、真面目な話、辛いんだったらいつでも僕んとこきても……ってどこいくの!」
「帰る」
「だから僕も一緒に帰るってば!」
「“お前”と一緒に帰ったらそれこそ私が殺される」
「やだなーあの人がそんなことするわけないじゃん。っていうかそしたら僕のモノになってねホッチ」
「無理だ」
「なんで?」
「俺はあの人のもだからだ」
「───そういうことを臆面もなくさらっと本気で言うのはどうかと思うよ!」
「余計なお世話だ」
「じゃあじゃあ、」
いつか僕の為に泣いて。
そしたらその涙は僕のものだ。
2008.11.03
電波系( ´ ▽` )?(訊くな)
とりあえずギデホチ←リードっぽい感じで。
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