「マック」

 名を呼ばれ顔をあげればすぐ目の前に部下が立っていた。

「ノックしたんですけど、」

 一応。
 と、肩をすくめダニーがファイルを差し出す。

「報告書」
「……ああ」

 差し出されたファイルを受け取り、そのまま、机の上に置く。

「マック」

 とん。
 
「おつかれさまです」
「……君も」

 机の上に置かれたコーヒーから、それを置いた人間の背中、そしてもう一度、目の前の、コーヒーカップに視線を落とす。

 硝子を叩く音。
 呼ぶ声。
 けれど。
 こちらが促さない限りそのラインを越えてはこなかった。
 それが。

『Happy Birthday』

 まだ熱いカップの側面に書かれたその文字に。

(……)

 あと少し。
 これを飲み終わったら。



2008.02.18
NY3#07『マックたん誕生日おめでとう』ネタ。

C:はぴばー


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