「───あ」
「……」

 お互い同じ職場でしかも同じチームで働いているんだから、顔を合わせる事自体はめずらしいことではない。
 しかしその逆もめずらしいことではない。
 地下から地上へ。
 光に満ちた通路───正確にはエレベーターから出てきたダニーとエレベーターに乗ろうとしたマックがばったりと顔を合わせたのは今日がはじめてだった。

「おはようございます」
「おはよう」
「……あ、えーっと、実はそのー……忙しくて」
「ああ」

 ダークグリーンのTシャツにジーンズというラフな格好で居心地悪そうに頭をかくダニーに、マックは納得したという風に頷く。
 そして。
 
「まあそれも悪くはない」

 穏やかな笑みを浮かべそう告げると、どこか呆然とした顔のダニーの横をすり抜けエレベーターに乗り込んだ。


 その後。

「なんだとうとう金欠か?」
「金貸せって言ったら貸してくれるのか?」
「目を開けてて寝言とは器用だな───マックか?」
「うるさいフラック仕事しろ仕事!」 

 スーツ姿の刑事に蹴りをいれる捜査官の姿があったとかなかったとか。



2008.11.23
つまりまあマックたんの真似。

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