現場に現れたCSIチーフの姿をさりげなく観察する。
 いつも通りといえばいつも通り。
 何かが違うといえば違うような。

「私の夜を台無しにしてくれたのはあなた達2人なの?」
「……」
「───いや、そこにいる男だ」

(……)

 なるほどそういうことかと違和感の正体を察して、わずかに苦笑する。
 
「……どうかしたか?」

 その些細な変化に気づいたマックがちらりとこちらを見上げる。
 その視線を真っ向から受けとめて、人好きのする笑みを浮かべれば、怪訝そうな貌をされ。

「いえ、ただ……」 
「ただ?」

 いつもと匂いが違いますね───。
 あなたの家のとも。
 俺の家のとも。

「……」
「……」

 耳打ちするように───わざと耳朶に吹き込むように囁けば。
 短く切りそろえられた生際から微かにただよう残り香を感じて。

「───あなたの夜も台無しになりました?」



2007.12.18
S3#01前提フラマクだと言い張る篇(暗示) つまりマックたんに恋人ができてもスルーしそうなドンちゃん。

C:スルーしちゃえ


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