アクロスザヘイブン小ネタsss
「おかえり〜」
「……ただいま」
「どしたりっちゃん、いつにもまして暗いね〜」
アパートの前にひっそりと佇む律にあっけらかんと声をかけたのはこのアパートの管理人の葉佩九龍でその手には近くのスーパーの袋が下げられている。
親元から離れ一人暮らしとなれば料理もそれなりだが、この見た目と言動が軽薄な男は料理だけはうまい。
しかしそれは今は関係ない。ということを思い出して律は「今日はっていうか今日もカレーなんだぜー」と言う男の言葉にこたえる。
「ゴウトが……、」
「ああー」
それだけで理解したらしい葉佩が「めずらしいこともあるもんだねー」と言いながらビニール袋を軽く上げる。
「これ置いたら一緒に探そ」
だから少し待ってて───と続けながら扉を開けた葉佩の動きが止まる。
そして、
おいで。
と手招きされ葉佩の背中から部屋の中を覗く。
「───どうする?」
そこには探していたはずの黒猫と。
「……このままでいいです」
「そう」
でも俺がこまっちゃうなーこれから飯つくるのにー。と愚痴をこぼす男の顔はどこか楽しげで。
「お騒がせしました」
「いやいやこっちこそ。……まーカレーでよけりゃ食べにおいで」
そのころには起きてるでしょ。
と、起きる気配のない黒猫と寄り添うように眠っている癖毛の青年を指差しながら微笑った。
2006.05.05
黒猫様とアロマさん一緒にお昼寝中という俺だけ楽しい小ネタ。
【clap】
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