第一印象。
馴れ初めは?
と、年下の、つい最近知り合ったばかりの男に訊かれ、龍麻と京一は顔を見合わせる。
テーブルの上には空になった缶やら瓶やらつまり皆、ほどほどに酔っていたわけで。
まあそれに。
隠すほどでもないか。と面子を見て(その内の一人はすでに酔いつぶれて夢の中だが)龍麻がのほほんと口を開いた。
「強姦?」
「疑問形かよ」
「いや俺あの時かなーり切羽詰まってたしまあそういう自覚もあるんだけど、京一何も言わなかったから和姦なのかなーと今」
「今かよつーかまあ確かにテンパッてんなーっていうかいくらテンパってても男に走るのかよとは思った」
「……お前のそれもどうなんだ?」
「いやでもお前じゃなかったらたぶん俺殺してたと思うし」
「……じゃあ少しは好きだったんだ俺のこと」
「少しじゃねーよ本気だったよでもあれはなんつーかさすがに死にかけた……」
「あーそういえばお前、めずらしく気絶とかしちゃったもんなー」
「似非爽やかに笑ってんじゃねーよおかげで後始末大変だったつーか……あーくそなんか泣けてきた」
「いやでも悪くなかったでしょ?」
「だからそれもなんつーかヤだったんだよ。身体に気持ちがおいつてねーっつーか、このままずるずる済し崩しでいくのは冗談じゃねぇつーか」
「だからしばらく顔あわせてくれなかったんだ。醍醐とずっと一緒だったんだ。……っていうか醍醐は知ってたわけ?」
「知るわけねーだろあのにぶちん。つーかたぶん、あいつがあの時、お前のしたこと知ったらただじゃ済まなかったと思うぜ」
「それはお前の素行の悪さとモラルの低さと警戒心の薄さ───」
「……どうしたひーちゃん?」
「いやいやいや京一君、せっかくの可愛い顔が恐いよ?」
「この歳になってまで可愛いとか言われたくねぇ───って、九龍?」
「あれ?なんで遠く見てんの?」
「いやちょっと俺なんてーか……」
「つーかお前等こそどーだったんだよ!」
「……人に訊いておいて自分は話さないとか───言わないよな?」
「!!!」
2006.09.14
終わる。
魔人といいつつ九龍コラボな保護者緋勇蓬莱寺組の馴れ初めでした。
双龍篇の黄龍様はきっと泣き落として合意の上、言質を取ったとばかりに無体を合体されたと思います。
【clap】
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