律は動物が好きだ。
 だからお目付役として現れたのが猫だった時は、驚きよりも嬉しさが先に立った。それは今でもかわらない。
 その肝心のお目付役は「猫ではない」と頑に主張するが、今現在、こうして“ねこじゃらし”に戯れている姿を見ると、やっぱり猫にかわりはないじゃないか。と思う。
 そして。

「───なにやってんの?」

 律は動物が好きだ。
 動物というか、いきものが好きだ。
 掌や、時には両手をひろげその躯に抱きついた時に感じるぬくもりや鼓動が好きだ。
 だから。
 
「楽しそうだねぇ」

 仕事もせずというか依頼らしい依頼もない事務所でだらだらと日々過ごしているこの男も───。



2006.06.21
抱きつくのはオルトロス。ふさふさ(微笑)

【マルカジリ】


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