「……」
目が覚めて隣りに自分と同じ熱がないことに、
(───慣れたと思ったんだけど)
一人でいることがこんなに寒いなんて知らなかった。
(つーかあのアロマのせいだ)
一人でいることにやっとどうにか慣れたっていうのに。
「詰めろ」
「……あ?」
隣りの部屋の扉を開けてベッドに近づいて布団を剥いで甲太郎を足で壁際に押しやって完了。
「…………なんの真似だ」
「気にするな」
「……………………するだろう。つうか、……鍵は?」
「閉めた」
「そっちじゃねぇ……」
「いいから寝ろ甲太郎。俺が添い寝してやる。人間湯たんぽだ」
「……………………阿呆だ」
断定かよ。と、突っ込む間もなく甲太郎はあっさりと眠りに落ちた。
……そもそも寝ぼけてただけっぽいんだが、まあいいか。
俺が確保したスペースはちょうど甲太郎のいたところだから暖かい。
というかラベンダーくさい。
でもそれも慣れた。
半分でも良かった。
一人でも良かった。
それを。
(責任とりやがれ)
2006.01.24
デフォバッキーのセクハラスキンシップ過多は同い年の兄の影響もあるかと。九狼さんはわかってて放っておいたんですが、その皺寄せがアロマに……。
【clap】
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