水平線の向こうに太陽が沈んでいく。
 古代の叡智も秘宝も探索もそりゃ好きだけど、やっぱりこういうのもいいなぁ……と思ってると、となりに甲太郎が来た。
 
「なあ、甲太郎」
「ん」
「来てよかっただろ?」
「……」

 裸足の足の下の砂浜は太陽の気配を残したまま。

「こういうの見てるとさ、」

 細波と風の吹く音しか聞こえない。

「人間ってやっぱり小さいよなーとか、」

 ここには俺と甲太郎しかいない。

「世界は広いよなーとか」

 それがすごく───。

「───他に言うことがあるんじゃないのか?」

 ドキドキする。

「……ええっと、調子に乗ってやりすぎてボート壊したり食料無くしたりしてごめんなさ───」

《高周波のマイクロ波を確認。戦闘態勢に移行してください》

「ごめんで済んだら《墓守》はいらねぇんだよ!」
「いや、ちょ、まっ───!ぎゃーーーーー!!!」



2006.07.17
甲太郎と無人島に二人っきりというシチュエーションは色んな意味でドキドキしました。
葉佩九龍

【海の日だったので】


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