犬も食わない。
惚れ薬を貰った(誰からかは秘密)
勿論、使う相手は甲太郎だ。
確かに俺たちは既にラブラブ(ここ4倍角)だけど、素直じゃない甲太郎も好きだけど、だけど!何かこう素直な甲太郎も見てみたいっていうかお願い神様俺に奇跡をということで甲太郎のつくったカレーを食べた後いつものように俺がコーヒーをいれてそれにいれてみました。
10分後
「……」
20分後
「…………」
30分後
「………………なあ甲太郎」
「───なんだ」
「俺見てムラムラとかドキドキとかしない?」
「…………」
このての薬って即効性じゃなかったっけーと思いつつ確か貰った時もそんなこと言われてたよなーと思いつつ、甲太郎の顔を両手で挿んで睨み……じゃなかった見つめあって数秒。
すぅっと甲太郎の目が細くなって───。
「───何を入れた?」
「惚れ薬」
「……なんだって?」
「だから惚れ薬」
「…………」
相変わらずの洞察力を発揮して甲太郎が訊く。
でももう飲んじゃったんだからあんまり意味はないよなぁと落ちた分の───それだけゆるされている部分にちょっとだけ嬉しくなりつつも正直に俺は言う。
こういう時の、甲太郎の過剰な愛情表現は嫌いじゃないけどそれで毎回毎回死にかけてたら仕事にも影響するし。
「……で、どう?」
諦め半分、期待半分で訊いてみると甲太郎の視線が少しだけ揺らいで。口が「あ」のかたちになる。
「阿呆か」
「……───こ、甲太郎さん」
「寝る」
あっさりと。
それはもうあっさりと言い切ってついでにその健脚も披露して甲太郎は寝室の扉の向こうに消えてしまいました。
痛みで動けない俺を残して。
※※※
「───ということがあったんですけどどう思います?」
「どうって何が?甲太郎の足技?結局鍵締められちゃって部屋入れなくてソファでふて寝して寝違えたこと?」
「いやまあそれはなんというかいつものことなんで別にいい……いいんですけど」
「いいんだ」
「だから惚れ薬ですよー出所は確かだから効くと思ったんですけどねー」
「───効いてたんじゃない?」
「はい?」
「……まあ、ある意味、効かなかったっていうのも正しいけど」
「どっちなんですかそれ」
「だってさ、」
元々惚れてるんだから今更効くも効かないもないでしょ?
2005.11.27
そんな感じで(笑)
【clap】
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