数年ぶりに会った元級友は、その会わなかった年月に見合うだけの年齢を重ねていたが、その雰囲気も態度も声音もあの頃と変わらないようにも思えた。
 けれど自分を見る視線もやはりだるそうな声も今はパイプの銜えられていない口元も、やはり、あの頃とは違っていて。
 その事実を単純に嬉しく思う反面どこか寂しくも感じ。
 それを振り払うかのように、あの頃と今の違いを軽い調子でからかえば。
 そりゃそうだろうと呆れ半分に笑われ、けれどその笑顔が不意に困ったように、崩れ。

「───でもあいつにとって俺はまだ18のガキなんだよ」

 またな。
 と、皆守は静かな笑みを浮かべ、その先で手を振る男の元へとゆっくりと歩いて行く。

 ある夏の日の話。



2006.07.23
いつまでも子供じゃない。

【でもまだ子供扱い】


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