「……なあ甲太郎」
「あ?」
「お前、副会長だよな?」
「ああ」
「生徒会だよな?」
「ああ」
「───なんで俺につき合ってくれんの?」
探索初日にやっちに見つかった挙げ句、それ以来、何度か《夜遊び》───探索に一般生徒を連れて歩いている俺が言うのもなんだけど、目下、生徒会執行委員とやらに連戦連勝の俺に、その生徒会しかも副会長様が連日連夜つき合ってくれているのは、まあ、俺としては問題ないんだけど、甲太郎的にはまずいんじゃないかなぁって言ってみれば、
「あのな九龍」
その副会長はいつもは眠い怠いとぼやく口を僅かに歪め、慣れた手つきでアロマパイプに火をつけた。
「《墓》と備品の管理は誰がやってると思う?」
「……」
「そう、《生徒会》だ」
「……」
「お前が墓を壊したりお前が備品を盗んだりする度に、神鳳のまわりで不可解な現象が起きたり、阿門が割らなくてもいいくそ高いコップやらカップやら割ったりして落ち込んだりするとだな、本来の《生徒会》の業務にも影響が出るんだ」
だからな九ちゃん。
甲太郎が出来の悪い子供に辛抱強く諭すような口調で言う。
「ただでさえ忙しい《生徒会》の仕事をこれ以上増やさない為に俺はここにいるんだよ。ついでにお前が正真正銘胡散臭い自称《宝探し屋》でも連日連夜学園の備品をかすめ取る不法侵入および窃盗犯でも生徒は生徒だ。……《生徒会》には学園と生徒を守る義務がある」
「……甲太郎」
「それに神鳳の機嫌が悪いと生徒会室で昼寝もできないからな」
「……」
それか。
そっちが本音か。
確かにお前的大問題だなそれは。
とりあえず。
この探索が終ったらレトルトカレーをゲットトレジャーすることを心に誓った。
2006.01.23
《眼鏡副会長》でもカレーオチは外せない。
【clap】
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