条件反射?
ぱたぱたと。
黒い尻尾が床の上で揺れる。
右。左。右。左。右。左。ぱたぱた。
だから。
はし。
「こーたろう……」
「……なんだよ」
くるりと振り返った仔犬が真っ黒な目で皆守を見上げ、そして捕まえられた尻尾を見る。
自分も無意識だが相手も無意識なのだろうというのは逸らされた視線でわかる。
うねうねの前髪からのぞく耳が僅かに赤い。
だから。
「……おい」
「いいじゃん」
ベッドに寄りかかっている皆守の足の間に体を入れる。
真上から落ちてくる声に顔をあげて答えてぱたりと尻尾を振るえば、諦めたような溜息と相変わらずやさしい手のひらが背中を撫でる。
ぱたり。と尻尾が皆守の足をたたく。
ゆるゆるとてのひらが黒い毛皮の上をすべる。
(しょうがないよね。にゃんこだもんね)
2007.01.29
わんにゃんものがたり(え)
【わんわんにゃん?】
・top
・9ron
・novel
・home