アロマちみっこネタsssその6


 ふわふわの髪の毛が顎の下で揺れている。
 大きな時は傍目にも癖の強い天パが今は、見た感じもやわらかく風に吹かれている。
 
(実際触り心地いいもんなー)

 子供だからかなーと思いつつその本人は、俺の足の間にすっぽりと収まりながらカレーパンを食べている。
 前はあっという間に食べ終わってたそれを、両手で掴んではむはむと食べている様子は微笑ましい以外の何ものでもない。
 これが「眠い怠い面倒くさい」のだるだるカレーアロマ星人なんだろうかと思いつつ、

「ごちそうさまは?」
「……ごちそうさま」

(やべぇくせになる)

 素直に───あの皆守甲太郎が!───しゃべったことについうっかり舞い上がって、やわらかい影を落とす前髪をそっとかき分けて額に───。

(あれ俺何やって───)

「!!」
「……いいなー」
「い、え、あ、あ?」

 俺がデコチューしたら(なにかこう身体が勝手に!)甲太郎がきょとんと一瞬固まって、それから甲太郎の顔が近づいてきて、きて、

「こ、甲太郎?」
「何かご機嫌だったみたいだねー」
「ご、だ、……」
「すごい九ちゃん、皆守クンからだよ」
「!!」

 いやわかってるけどそれ以上は言わないでやっちー!
 子供に他意はないってわかってるけど!
 ほんの一瞬だったけど!でも!

「ところで九ちゃん」
「な、なに?」

 ひとりで無駄にパニくってる俺と、そんな俺に、頭を預けて、すっかり夢の中の小さな甲太郎(昼飯も食ってしかもカレーでご機嫌のまま眠ったらしい)を見比べて、やっちが笑う。

「初キッスはカレー味?」



2006.05.17
一瞬過ぎて憶えてません(笑)

【勿体ない】


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