2月22日。
託児所生徒会室。
「たっだいま〜じゃないや。こーたろーめご、こ、甲太郎!?」
今日も楽しくゲットトレジャーなくて授業ーっていうかそもそも俺この時期ここいないんじゃないかな〜とかは言いっこ無しで〜と相変わらずどこのものともわからない電波受信は絶好調な葉佩九龍が、何の遠慮もなく神聖な生徒会室(たとえすべてが解放されてもそこはやはり聖域である一般生徒にとっては)の扉をがらっと開いて、止まった。
(なななななななにこれ!?)
黒い三角の耳。
床の上でゆらりと線を描く黒い尻尾。
そしてその先に括られた紫色のリボン。
(ちょ、ま、)
落ち着けこれは甲太郎甲太郎小さいけれど甲太郎っていうか!
と、さっぱり落ち着いていない九龍の内心を知ってか知らずか、いつもなら頼みもしないのに抱きついてくる九龍が入り口でかたまったままなので、黒いフードに猫耳付きのパーカー(裾に尻尾付き)を着た(というか着せられた)小さな皆守が───茶色のくせっ毛の下から、いつもどこか眠たげな目を瞬かせ、振り返り───。
「……なぁ?」
鳴いた。
(ごふッ)
《宝探し屋》の死亡を確認しました。
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